患者ケア対策部門について
患者ケア対策部門は、患者ケア全般の質向上を図る目的で、看護部および組織横断的に協働しながら患者ケア実践を行う部門です。
現在、患者ケア対策部門には入退院調整担当看護師、認知症看護認定看護師を配置し、それぞれが外来、病棟看護師をはじめ医療福祉士やその他のコメディカルと共に、患者さんにとって最適な療養環境への支援や退院後の生活を見据えた調整を検討、実施しています。
認知症看護認定看護師の主な業務
認定看護師としての活動
認知症看護を対象に
① 相談 ② 実践 ③ 指導の3つを主な業務として行っています。業務内容は下記の通りです。
- 認知症高齢者の生活自立度判定Ⅲ以上の入院患者さんの把握を行い、必要時には認知機能スクリーングや せん妄評価を実施し、療養支援・退院支援に繋げています。
- 定期的な病棟ラウンドを実施し、スタッフが困っている事や気になる患者さんの情報を共有し、実践に参加 しています。
- 認知症をもつ家族に対して支援方法の指導と疲弊や不安を軽減できるよう関わっています。
- 認知症をもつ患者さんの尊厳が守られ、医師決定を支援できるよう努めています。
- 薬物療法に対して医師及び薬剤師と共に適切で安全な薬物療法が行われるよう関わっています。
- 退院後もその人らしく生活できるように、院外の多職種とも情報を共有しています。
- 認知症についての知識と支援方法の普及に努めています。
せん妄・認知症ケアチーム活動
- 定時の病棟ラウンドを実施しながら、認知機能が低下した患者さんやせん妄を発症している患者さんのケア について多職種で検討、ケアアドバイスを行っています。
- 院内で認知症ケアの質向上を目指し、各部署別の勉強会の開催や事例検討などを実施しています。
入退院調整看護師の主な業務
入院前
- 入院、転院前の患者さんや家族の不安の軽減を図れるよう、患者さんの事前面談を必要に応じて行っています。
事前面談を経て、問題点を抽出し病棟へ情報を提供し、より良い看護に繋げるよう努めています。
入院中
- 退院困難な患者さん、そのご家族に向け指導・支援を行い、患者さんの安全を考慮し、事故防止に努めています。
- 退院調整、多職種、退院前カンファレンスやICに参加し、他部門と連携をとりながら業務の円滑化を図る退院を 見据えた看護が実践できるように指導・支援を行っています。
退院後
- 入院中の患者さんが在宅療養へ移行する際、安心して在宅での療養が継続できるよう、確認・助言を行うために 病棟看護師、入退院調整看護師が退院後に訪問を行っています。
- 当院退院後、通院困難な場合やADLの低下などの高低者、医療的な処置が必要な患者さんを対象に自宅へ訪問 する、みなし訪問看護を行っています。
その他
- 入院相談や退院調整の際の他部門・外部医療機関、との連携を行っています。
≪お問い合わせ先≫
浩生会スズキ病院(代表):03-3557-2001 入退院調整看護師(生方)
<専用アドレス>
E-mail:shieni@suzuki-hospi.or.jp
受付窓口:1階受付
相談場所:1階相談室または病棟面談室
退院調整の流れ
入院前に身体的・社会的・精神的情報の把握と入院時のスクリーニングシートで、退院の支援が早期に必要であるか判断して、医師、病棟看護師、他部門とカンファレンンスを行います。
他部門・外部の医療機関・施設と連携を図りながら、
入退院調整看護師、 医療ソーシャルワーカーが退院支援をお手伝いします。
入退院調整看護師、 医療ソーシャルワーカーが退院支援をお手伝いします。