長いブランクを経て

 私は、福岡の看護学校を卒業後、付属の病院へ入職し、3年間看護職を経験した後に結婚退職し上京しました。そして近くの病院に勤務しましたが、約一年で長男の出産を機に退職しました。その時は看護職を離れることに迷いはありませんでした。両親は私が幼少のころからずっと忙しくしていたので、“お母さんがいつも家に居てくれる”という環境に憧れがあったからです。ですので、3人の子供たちが大きくなり下の子が幼稚園へ上がるまで主婦として子供たちのそばに居られたことは嬉しく思います。
しかし、もうこの時には看護職から離れて9年近くも経っていました。焦りがない訳がありません。看護師以外の職種で働くことも考えました。でも、学生のころ両親がずっと応援してくれていたこと、子供たちから「ママはお仕事したことあるの?」と聞かれた時、自信を持って「看護師」と言えなかったことがとても残念に感じてしまいました。
このことが、もう一度働くのであれば、やはりまた1からのつもりで勉強して、看護師として働きたいと思いました。
下の子が幼稚園に入ったタイミングで働こうと決めましたが、小学校と幼稚園の行事やお手伝い、夏休み、などなど・・・気になることは沢山です。そしてブランクも長い・・・。なかなか踏み出せませんでした。そんな時に目にしたスズキ病院での復職者支援研修。これはぜひ参加したいと思い、すぐ申し込みをしました。研修では現役の看護師の方々に講義・実習を受けさせて頂けました。質問などもその場ですぐ聞くことができ、自信のない看護技術も何度も練習させて頂けました。その研修を通して、スタッフの方々や病院の雰囲気、そして子育てしながらも働きやすい職場作りに積極的に取り組まれている環境に惹かれ、こちらでの入職を希望しました。
今、復職して1年が経ちました。復職したことで、1日のリズムにもメリハリが出来、今はまだ日数・時間ともに減らして頂けているので、子供たちにも寂しい思いをさせることなく働くことが出来ています。とても有難く思っています。今後は、子供たちの成長に合わせて、少しずつ増やして行きたいと思っています。

2017.01.02 看護日記

教えてもらう立場から教える立場へ

 昨年の春、新卒でこの病院に入職し、先輩方に支えられながら、今年で看護師、そして社会人として2年目を迎えることが出来ました。
まだまだ分からないことだらけで勉強が足りないことも沢山あり、ゆっくりではありますが
周りのスタッフに教えてもらい、日々反省しながら成長しているのではと思います。

 そんな私が今年、中学生の職場体験の担当になり、教えてもらう立場から教える立場を経験することになりました。内容を聞いた時は中学生とはいえ、自分に教えることなんて出来るのかと不安もありましたが、他人に教えることで、自分が分かっていることと曖昧なことの整理ができ、課題が明確になるのだとわかりました。
例えばお食事を配るとき、入院している方の食事の形態を見ると皆違います。食事の説明をする際にも、なぜこの人は普通の食事と違うのか、分かっていないと説明できません。
中学生に説明することで自分の知識を再確認することが出来ました。また、よく分かってもらえるように分かりやすい言葉で伝えようと意識するため、説明する方法も学ぶことが出来ます。中学生へ説明しているうちに、これは患者さんや患者さんの家族へ説明する際も同じことなのではと思いました。分からない人に分かるよう説明することは難しく、言葉を選んで説明するのはもちろんですが、自分は説明したから分かっただろうと思うのではなく、
本当に理解できたか途中途中で分からないことはないか、確認することも大切なのだと思いました。

 この職場体験を通して、他人に教える難しさや自分の知識の量など沢山のことを学ぶことが出来ました。また中学生からの質問に答えることで、看護師としてのやりがいも再認識することが出来ました。この経験を活かし、より知識を確実なものにして患者さんが少しでも安心できる看護師になれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

2016.12.23 看護日記

看護職に復帰して

 スズキ病院には、復職研修があり、ブランクがあったため受講しました。その際、以前との違いをわかりやすく説明していただきました。また、病棟実習もありました。参加した際、実施したい事を中心に、いろいろと各部署に働きかけていただいたり、受講しやすいよう配慮いただいた事が、印象に残っています。
講習を受けた事で、 「復帰できるかな 」と、逆に不安が大きくなりましたが、スタッフの方々の患者さんへの対応の様子や、チームワークを見て、「病棟でもう一度働きたい」と思い、それから現在にいたります。
復帰初めは、緊張と不安が大きく、業務に慣れるのに時間がかかりました。ですが、スタッフの皆さんの助けを借り、日々業務に当たっています。
今は、パートタイムで働いています。時間がくると皆さんが、「もう上がれる?」といつも気にかけて下さり、とても働きやすい環境です。いずれは、フルタイムで働けるよう、まだまだ勉強不足ですが、頑張っていきたいです。

2016.11.22 看護日記

東京に来てはまった事

 私が東京に住むようになってハマった事…、それは某コーヒーショップです。もちろん生まれ育った広島にも、東京に来る前に7年間暮らした愛媛にもコーヒーショップがなかったわけではないのですが、今更東京にきてハマりました。
まず、こちらのショップが主催するコーヒーセミナーとやらに参加しました。元々コーヒーはあまり好きではなかったので、せいぜいインスタントコーヒーかコーヒーメーカーでしか淹れたことはありませんでした。
セミナーではコーヒープレスを使ったり、ハンドドリップで淹れてみたり…。風味に合わせたフードやスイーツを教えてもらったりしました。セミナーの度に抽出器具が増えていきます。去年の冬にはコーヒーメーカーも購入し、豆を挽く器具も購入しましたが、ある人にコーヒーのリキッドで美味しいのがあると聞き、今はそれを愛飲中です。
次にグッズを集め出しました。こちらのショップでは定期的にグッズが販売されます。仕事が休みの日にはもちろん朝から並びますし、1度は豊島園で売り切れたものを池袋の東武百貨店まで買いに行きました。あの時の私は今考えても切り替えがすごかったと自分で感心しています。
極めつけは、今まで決して並んだことのない福袋を買いにここ2年並んでいます。ちなみに今年は元旦の朝5時から豊島園に行き、並んで整理券NO.5をゲットしました。私の次の方は80歳の女性の方で娘さんに頼まれてきたそうです。その方のおかげで2時間楽しく待つことができました。
最後にどうしてこんなにここのショップに私は癒されるのか?どうしてまた行きたくなるのだろう?と思い、このショップの名前のついた本を読みあさりました。その本の中で結局そこか!!と思ったので紹介します。このショップには接客マニュアルはないそうです。ただ①歓迎する②心をこめて③豊かな知識を備える④思いやりをもつ⑤参加する。という5つのルールの下に各々が接客を行っているそうです。この5つのルールは簡単な文章ですが、実行するとなればと意外と大変です。看護においても大切な事だと思いました。この5つを心にとめていればきっとこのショップのように…。私が働いている所は病院なので、患者様が本当につらい時にたよっていただける病院になるのではないかと考えました。復職して3年、私には③.⑤がまだまだ足りないなと思っています。また明日から頑張っていきたいと思います。

2016.10.06 看護日記

出来た時の喜びを感じて

 私がホットヨガを習っている事は、以前お話をしましたのでご存じの方もいらっしゃると思います。現在もレッスンで汗をながしています。
 今ではホットヨガを知っている人も多くなりましたが、まだ知らない人もいると思いますので、少しご紹介します。室温35℃~38℃、湿度50%~60%、室温は高めですが、呼吸しやすい環境のスタジオで行なうヨガです。通常のヨガにくらべ汗がたくさん出て、代謝アップにつながり、また、呼吸法によりインナーマッスルが鍛えられ、痩せやすい体質を作るなどの効果があります。 始めたきっかけは、たまたまインターネットでホットヨガを知り体験入会したことがきっかけでした。 身体が硬い、運動が苦手、ヨガは全くはじめてなど不安いっぱいで参加した日から早いもので、5年11か月になろうとしています。今では難易度の高いレッスンにも参加し、出来ることもたくさん増えてきました。ところが楽しくなってきた矢先、長年患ってきた婦人科の病気で、今年4月25日に手術をうけました。しばらくヨガはお休みになると残念に思っていましたが、経過良好で1か月後の健診時には、ヨガレッスン開始のOKが出ました。「嬉しい」と喜びを隠せず、天にも昇る気分でした。と言ってもその時期は、まだまだ傷口は痛むし、体はだるく、思うように動かない時でしたので不安ばかりで絶対無理と思っていました。しかし、私の唯一の楽しみであるヨガ、無理ないレッスンなら出来ると考え参加することに決めました
 はじめはアロマヨガといって、早く言えばリラクゼーションです。アロマオイルを使用して、体を曲げたり捻ったりというポーズはほとんどないので大丈夫と思っていました。ところが、お腹に力が入らず床に仰向けに寝ることすら出来ず、皆と同じペースで動く事が出来ませんでした。もちろん、ヨガは人と比べるものではなく、自分のペースで行い、無理をしない事が大切だと言われていますが、今まで出来ていた事ができなくなったこと実感した時は、とても悲しい気持ちになり落ち込みました。そんな時インストラクターの方々が「出来ないのが当たり前、ゆっくりやっていきましょう」と声掛けしてくださり、手術前までは、週に2~3回通っていましたが、2週間に1回くらいのペースで開始し、レッスン中は座っているだけという時も多々ありました。何度も無理かなという気持ちを繰り返しましたが、いつの間にか仰向けになることがスムーズにできるようになり、それをきっかけに1つずつ出来ることが増えてきました。最近ではプランク(板のポーズ)といって、頭から足までが一直線になるポーズがありますが、お腹に力がないと出来ないポーズでなかなか上手くいかなかったのですが、インストラクターに「小室さんとてもきれいにポーズがとれていたよ」と言われ、少しずつ戻ってきたのを実感し、自信を取り戻してきました。諦めるのは簡単だけど、努力を怠らず、地道に頑張ればなんでも出来るということをあらためて考えさせられました。そして喜びも倍になることも感じました
 これからも、この経験を生かして頑張っていこうと思っています。

2016.08.18 看護日記

自己紹介

私は看護師7年目になります。
今までは急性期病院でフルに働いていましたが、看護師の他に総合格闘技を行っており、プロとし
て活動するために前の病院を退職して、非常勤としてスズキ病院に入職しました。
外来に配属となり、今まで行っていた急性期の入院患者さんのケアとでは業務の違いに戸惑いまし
た。また内視鏡室での介助や処置など慣れない業務に悩んだ時期もありました。
今では先輩方や先生のご指導のおかげで業務にも慣れてきたように思います。
そして看護師の仕事をしながら格闘技の練習時間も確保でき、試合にも継続的に参加できています

試合前は毎回10kg前後の減量や追い込みの練習となります。減量はダイエットと違い、計量時に規
定の契約体重以下であればいいので10kgと言っても脂肪などを落とすのは大体4kg前後になり、残
りの6kgは水分で落とします。私は普段の体重は72kgですが、試合は大体2か月前に決まるのでそ
こから食事節制を開始します。食事節制といっても極端にカロリー制限をすると筋肉量も落ちる為
エネルギーのバランスを変えます。1日の総摂取カロリーを1600kcalに設定して、このうちの60%
を炭水化物、30%をタンパク質、10%を脂質にします。また摂取するタイミングも重要で、朝・昼
に炭水化物を摂取して、夕は運動前のみ摂取します。お菓子類や揚げ物などはこの時期はほぼ取ら
なくなります。この食生活を続けると1か月で体重が大体4kg前後落ちます。この時点で体重は67-8
kgの間で体脂肪は10%を切るぐらいになりますが、ここからさらに脂肪の摂取を控えて66kg台ま
で落とします。計量の1週間前になったら汗を出やすくするため塩分摂取を1日2g程度まで落とし、
3日前から残渣が少ない食事に切り替えます。計量24時間前になったら水抜きという作業に入りま
す。汗をだして水分で規定体重まで落とす方法です。メリットは計量後にすぐ体重を戻すことがで
きることですが、デメリットとして調整を失敗すると規定体重まで落ちないことがあります。私は
半身浴を1時間1セットで4回入り前日の夜に62kg台まで落とし、当日の朝に61.2kgまで落としま
す。この間は意図的に脱水状態にするため体調が悪くなり、瞼も閉じられなくなりますが試合の為
に耐えます。計量後はリカバリーといって元の体重に戻しますが、ここで好き勝手に食べてしまう
と浮腫みが激しくなり動けなくなってしまうため、炭水化物を中心に塩分摂取を控えて67kgまで戻
します。
ここまで行ってやっと試合に出ることができます。試合の勝ち負けは普段の練習だけでなく体調管
理も重要となってきます。練習や減量などやることは多いですが仕事との両立を行い目標に向かっ
て日々頑張っていきます。

2016.08.18 看護日記