2019.06.09
病棟看護師 │ 看護師10年目!
私の趣味は旅行で、旅行が好きになったきっかけを今回は書いてみようと思う。
看護学生の時、有志でナイチンゲールの足跡を辿る、「ヨーロッパ研修」というものがあった。生誕地であるイタリア、看護師の総責任者として活躍したスクタリ病院があるトルコ、運営に携わった聖トーマス病院そしてナイチンゲール博物館があるイギリスの3カ国を周遊するものである。毎年開催されており、学年も関係なく、希望があれば参加できるというものであった。
ナイチンゲールについては看護師なら一度は触れたことがあると思う。看護教育や疫学について考え、私たち看護師のバイブルである「看護覚え書」を記した。ある日、「看護師になりなさい」と神の声を聞いたナイチンゲールは看護師を目指すこととなる。当時の看護職は現在のように確立した仕事ではなく、ナイチンゲールの働きによって、看護学校や公衆衛生学の基礎が築かれた。
ナイチンゲールの人生を送った場所を回るのだが、彼女の実家は映画に出てきそうな、優雅で可憐な建物である。きっとここで何事もなく暮らすことができたと思うが、看護に尽力を注ぐ人生を送り、晩年は慢性疲労のため、ほとんどベッドで過していたとのこと。一番印象に残った場所が、イギリスにあるナイチンゲールのお墓である。ナイチンゲールは有名になり過ぎたことを嫌い、遺言で墓碑にはイニシャルと生没年「F.N. Born 1820-5-12 Dead 1910-8-13」のみ刻んである。とてもシンプルなお墓だ。彼女の人柄をとても感じた。
この旅行で実際にナイチンゲールが過した場所を見聞することで、伝記や授業だけでは感じられない、その人の人生に触れることが出来た気がした。そして、トルコに関しては5年後、再度足を運んでいる。行くまでは興味がなかったのに、日本と違う街並みや宗教観、初めて見るもの全てに感銘を受け、とてもこの国を気に入った。要は見て・聞いて・感じて、五感をフルに使わないと実際どうなっているのかはわからない。この体験後、その思いが私の中で一つの価値観となり、旅行が趣味となった。これは日々行っている看護にも言えることではないだろうか?五感をフルに使って、患者を看る。その人の生活や人となりを見る。仕事と趣味はまったく別ものではないと感じ、今日も次の旅行計画を立てているのである。
病棟看護師 │ 看護師10年目!
私の趣味は旅行で、旅行が好きになったきっかけを今回は書いてみようと思う。
看護学生の時、有志でナイチンゲールの足跡を辿る、「ヨーロッパ研修」というものがあった。生誕地であるイタリア、看護師の総責任者として活躍したスクタリ病院があるトルコ、運営に携わった聖トーマス病院そしてナイチンゲール博物館があるイギリスの3カ国を周遊するものである。毎年開催されており、学年も関係なく、希望があれば参加できるというものであった。
ナイチンゲールについては看護師なら一度は触れたことがあると思う。看護教育や疫学について考え、私たち看護師のバイブルである「看護覚え書」を記した。ある日、「看護師になりなさい」と神の声を聞いたナイチンゲールは看護師を目指すこととなる。当時の看護職は現在のように確立した仕事ではなく、ナイチンゲールの働きによって、看護学校や公衆衛生学の基礎が築かれた。
ナイチンゲールの人生を送った場所を回るのだが、彼女の実家は映画に出てきそうな、優雅で可憐な建物である。きっとここで何事もなく暮らすことができたと思うが、看護に尽力を注ぐ人生を送り、晩年は慢性疲労のため、ほとんどベッドで過していたとのこと。一番印象に残った場所が、イギリスにあるナイチンゲールのお墓である。ナイチンゲールは有名になり過ぎたことを嫌い、遺言で墓碑にはイニシャルと生没年「F.N. Born 1820-5-12 Dead 1910-8-13」のみ刻んである。とてもシンプルなお墓だ。彼女の人柄をとても感じた。
この旅行で実際にナイチンゲールが過した場所を見聞することで、伝記や授業だけでは感じられない、その人の人生に触れることが出来た気がした。そして、トルコに関しては5年後、再度足を運んでいる。行くまでは興味がなかったのに、日本と違う街並みや宗教観、初めて見るもの全てに感銘を受け、とてもこの国を気に入った。要は見て・聞いて・感じて、五感をフルに使わないと実際どうなっているのかはわからない。この体験後、その思いが私の中で一つの価値観となり、旅行が趣味となった。これは日々行っている看護にも言えることではないだろうか?五感をフルに使って、患者を看る。その人の生活や人となりを見る。仕事と趣味はまったく別ものではないと感じ、今日も次の旅行計画を立てているのである。