2018.11.10
病棟看護師 │ 秋本 末美
迷いの看護人生42年。未だに遣り残し感があり、65歳の定年を機に、勤務場所を外来から病棟に移して頂いた。患者さんがどの様な看護過程を経て退院して行くのか。そのプロセスに少しでも関わりを持ち、今までの経験が活かせたらとの思いがあった。
6月から、短時間勤務で週3回(8:00~13:00)働いている。勤務を始めた頃は、夏の猛暑で発熱、脱水、食欲不振、肺炎で多数のご高齢者が入院していた。私は朝食と昼食の2回、患者さんの食事介助をする。6月から10月までに6人の嚥下障害のある患者さんに口腔ケア、嚥下ケアの後、嚥下食の食事介助をした。実施した患者さん全員が、しっかりした歯と顎を持っていたが 認知症か、脳の機能障害があり、必ずしも経口摂取に繋がるものではなかった。難病患者訪問の研修会で、3分前でも嚥下ケアの効果はあると学び実施してきた。口腔内は全身状態を反映し看護師の口腔ケアに対する思いや力量が見えてくる。ヘンダ-ソンは「看護にあたる者は、意識の状態や、ベッドでの体位がどうであれ、患者や自分ではどうする事も出来ない無力者の口腔と歯を清潔にしておけることが重要である。」と述べている。口腔ケア、嚥下ケア、食事などの援助を通して「その人の持てる力を探し引き出す」看護が出来るよう看護チームの一員として努力して行きたい。
病棟看護師 │ 秋本 末美
迷いの看護人生42年。未だに遣り残し感があり、65歳の定年を機に、勤務場所を外来から病棟に移して頂いた。患者さんがどの様な看護過程を経て退院して行くのか。そのプロセスに少しでも関わりを持ち、今までの経験が活かせたらとの思いがあった。
6月から、短時間勤務で週3回(8:00~13:00)働いている。勤務を始めた頃は、夏の猛暑で発熱、脱水、食欲不振、肺炎で多数のご高齢者が入院していた。私は朝食と昼食の2回、患者さんの食事介助をする。6月から10月までに6人の嚥下障害のある患者さんに口腔ケア、嚥下ケアの後、嚥下食の食事介助をした。実施した患者さん全員が、しっかりした歯と顎を持っていたが 認知症か、脳の機能障害があり、必ずしも経口摂取に繋がるものではなかった。難病患者訪問の研修会で、3分前でも嚥下ケアの効果はあると学び実施してきた。口腔内は全身状態を反映し看護師の口腔ケアに対する思いや力量が見えてくる。ヘンダ-ソンは「看護にあたる者は、意識の状態や、ベッドでの体位がどうであれ、患者や自分ではどうする事も出来ない無力者の口腔と歯を清潔にしておけることが重要である。」と述べている。口腔ケア、嚥下ケア、食事などの援助を通して「その人の持てる力を探し引き出す」看護が出来るよう看護チームの一員として努力して行きたい。